子うさぎのお世話




「…は、ハル…?」



「………!」



見れば不安そうな顔をした雪兎がこちらを見上げていた。



「うさ…。ごめん…。」



時春は今だ無防備な姿の雪兎を優しくシーツでくるんでやり、そのままそう…っと抱き締めた。



雪兎が体を強張らせることなくその身をゆだねてくれたことに心底ほっとした。



抱き締めた時、雪兎が怖がらないようにと思いながら、雪兎に脅えられたら…と自分自身が脅えていた。



「…ハル。わたしのこと…きらいにならない…?」



不安を滲ませた眼差しは今にも泣きそうだった。



「なんで…?嫌われるのは俺のほうだろ…?」



雪兎の言葉が不思議でならない。



時春の顔は自分自身のセリフに胸が苦しみ…歪んでいたかもしれない。






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