子うさぎのお世話




――――ガチャ…



「………!?」



急に開いたドアに雪兎は慌てて手を引っ込める。



「……うさ?」



「……!!?」



開いたドアから黒い頭が姿を現し、現れた時春に雪兎は思わずビシッと固まってしまった。



「…珍しく早いな?」



そんな雪兎に時春はとろけそうな笑顔を向ける。



「~~~っ!!」



きゅぅぅうん…っ!!



時春の笑顔がまぶしすぎる……!!



雪兎の白い肌は、もうドキドキのバクバクで真っ赤だ。



「…うさ、おはよう…。」



「……!!」



時春の長い腕が雪兎に向かって伸びる。



そのまま抱き上げられ、再会したあの入学式の日のように雪兎は時春の片腕に抱きかかえられた。



長身の時春と同じ目線になる。…印象的な黒い瞳と目があった。



真っ赤に染まった自分の顔がそれに映っていた………。






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