子うさぎのお世話

ハルの子うさぎ





うさが、彼女になった。



時春にとって欲しくてたまらなかった女の子…。



自分の言葉に赤くなる雪兎が可愛くてならなくて



…あぁ本当に自分のことを想ってくれていると感じて…ほっとすると同時に嬉しくてたまらなくなった。



――――どうして自分はこんなにも雪兎が好きなのだろう…?



生まれた時から一緒だった幼なじみ。



いつも時春にべったりで、甘えん坊の雪兎。



ただただ可愛くて他人に無関心だった時春を夢中にさせたただ一人…。



子供の頃はそれこそ雪兎に対して兄のような気持ちだったと思う。



自分を頼る可愛い妹をほっとけなくて、こんなにも甲斐甲斐しく世話をやくんだと……。



だけど…



ある日その思いは覆された。







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