子うさぎのお世話

はじめて……朝まで





家に帰って、時春によって火照らされた体にシャワーを浴びて…



棗がプレゼントしてくれた水着をすぐに洗濯した。



大切な優しい親友の心遣いを雪兎は放っておきたくなかったから…。



丁寧にしわを叩いて部屋に干した。



キレイになってハンガーにかけられた可愛らしい水着を見て、思わずにっこり笑う。



大切にしようと心から思った。



棗にお返しのプレゼントは何がいいかな…と考えて、おもむろに雑誌をめくってみる。



自分のように喜んで貰える物を贈りたかった。



後で時春や秋良にも相談しようと思い、広げていた雑誌を閉じた。



部屋の壁掛け時計は午後7時半…



そろそろご飯かなぁ…と思ったところで雪兎のお腹がぐうと鳴った。





< 96 / 197 >

この作品をシェア

pagetop