Anniversary
アヤ
今日もいつもと
変わらずに
私の隣にはアヤが居る。

アヤは私の話を
聞きたがった。

ハルを見つめていた事
人間関係に嫌気がさした事
呼び名の事

なんだか自然に
話せる気がして
自分でも驚いた。

アヤは私を見つめながら
笑顔で話を
聞いてくれた。

今まで自分のなかで
知らず知らずのうちに
溜まっていた
不安のせいなのか
涙が溢れた。

アヤはまるで
子供を慰めるように
私の頭を撫でた。

『我慢しなくていいよ』
『泣ける事は良いことだよ』
『今まで頑張ったね』

と今までなら
うわべに聞こえた
セリフを言われたが
アヤの気持ちが
嬉しかった。
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