愛は過ち
第1章、孤独と幸福
【羽美】



「さっむ…。」

季節は冬。
あたし、萱野羽美(かやのうみ16歳)は学校をサボって街をただぶらついていた。


「やばい。ちょー寒い。」
寒さに限界がきて、近くのファミレスに入った。



「いらっしゃいませ〜」
すぐに若い女の従業員が案内するためによってきた。

「お客様なん…」
その従業員を無視して一番奥の窓側の席に座った。




ふと窓の外を眺めているとちょうど、スーツを着た20代後半くらいの長身男がずっこけていた。

「ぷっ。」
自然と吹き出してしまった。



不思議だな。
いつもならこんなことで笑ったりしないのに。




ねぇ京汰。
この時から運命は決まっていたのかな?

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