【短編】秘密な愛詩
恋人。
ガバッ


「…ぅうん?」

誰も居ない放課後の部室棟。

その中の生徒会室。

「俺、お前の事……文音の事好き。」

後ろから抱きつかれて、突然の告白。

「俺……文音じゃなきゃ駄目なんだ。付き合って欲しい。」


一気に言われた言葉。

ポトッ

涙が一粒落ちた。


その涙は私、霧崎 文音(キリサキ アヤネ)の物。


私は、いたってふつーうの女子高生です。


外見は二重で、少し白い肌の色、肩よりすこし長いストレートな髪、色は、薄い茶色…
おっとりした瞳。
背は、中の下。


寂しい事はこの17年間恋人が居なかった事。


でも平和で楽しい学校生活を送れてます。


少なくとも、この時までは。



私の好きな人、城内 龍紀(シロウチ リュウキ)。

彼の外見は、すこしぱっちりした目。
襟足より少し長い髪、明るめの茶髪。
その人からの突然の告白。

嬉しすぎて、私…その場で腰が抜けてしまいました。

だって…両思い。


奇跡だよ。
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