あなたの傍で…

どうして麗央は私の傍からいなくなったの?


私の傍だったのが嫌だったから?


もう嫌いになっちゃったの?


私は…こんなに好きなのに…。


私…辛いよ…麗央のこと嫌いになって忘れれば楽になれるの?



一人になるといつも思って泣いていた。


そうだ、麗央のこと忘れちゃえば…楽になるんだ。







私はこのとき逃げたんだ。







夜の街を毎日一人でふらつくようになった。


何人かの男の人に声をかけられてはついていった。


知らない人に体を売って、お金を貰って、買い物までした。


そうすれば麗央の温もりが私の体から抜けると思ったから。


< 20 / 38 >

この作品をシェア

pagetop