超能力学園
そして病室の前まで来た。





けど、なんか緊張するってか…





足が動かない。







「俺やっぱ」

「「ダメ!」」






はぁー…。






仕方なく、意を決して病室に入る。






「桃華ー来たよ!」

「奈留ちゃん、要くん。あ…蓮くん。」

「よ。」

「来てくれてありがとう!」







変わらない笑顔。




安心した。






「あたし、退院できる日決まったんだよ!」

「おめでと!」

「いつ?」

「一週間後。楽しみだけど、ちょっと不安かな…。」






桃華にとっては初めて行くような気分だからな。





「クラスのみんな、桃華を待ってるよ!自分が一番仲良くなるんだって。」

「みんな優しいんだね。」

「そんなクラスにしたのは桃華だけどね?」

「あたし…?」

「うん。とにかく、安心して来て大丈夫だよ!」





まぁ、なんかあったら俺が守るし。





…とは口には出せなかったけど。





桃華が笑顔なら大丈夫だ。






< 265 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop