超能力学園
「つーかさ…俺、こーゆうの初めてだからよくわかんねぇ…。だから…なんかごめん。」





注文してから、蓮が急にそう言った。




初めてか…。




あたしもだし。





「そんなのお互い様じゃん?ってか謝るとこじゃないよ!」

「いや…なんか。」





どうしよう…。




今日の蓮すっごいカワイイんだけど!





「何笑ってんの。」

「だって蓮可愛いんだもん。」

「はぁ!?嬉しくねぇし…。」






結局、いつも通りだけどそれでいいと思う。






「普通に普通でいいでしょ!寮の延長線だと思って!」

「桃華が良いなら。」

「うん、それがいい!」






そう答えたあたしに、フワッと笑った蓮にドキッとした。







ご飯を食べてからは、本当にノープランで街中を歩く。






気が向いた店に適当に入ったり。







「ねぇ、この猫耳つけてみて!」

「いやだ。つーか、それつけた俺見たいか?」

「あはは!見たくない!絶対キモイ!」






こんな感じでいろんな店に入った。





一回目のデートとは思えないくらいゆるいけど、これが一番合ってるかな。







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