希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~


「ん・・・」


目覚めがいい。


昨日のライブは最高だった。


(気持ちよく歌えたなぁ・・・)


「・・・よし、ガッコはもう開いてるし・・・行こ!」


あたしはサッと支度を済まし、家を出た。


門は開いていた。


教室は、あたしたちのクラスに電気がともっていた。


あたしはその光に吸い寄せられるように走った。


――――ガラッ


「先、越した」


「センセ・・・」


そこには教卓に腰をかけている先生が、まっすぐとあたしを見つめていた。


「・・・早すぎるってのっ」


「それはお前もだろっ」


照れくさくなって、あたしはスクバを机にかける。


「・・・センセ。」


「ん?」


「ライブ、来て?」


「ライブ・・・?」


泉先生はあたしをじっと見つめる。


心が震えた。


――――熱くなった



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