*クリスマスのキセキ*
聖也の旅立ち*゚
「最後のレッスンしよ〜」



 もう、姿は向こう側にあるツリーの方が濃いくらいなのに。



聖也は満面の笑みで立ち上がって言った。



あたしもつられて、笑った。



今までの動きより大きく動いて、応用のステップを踏んでいく。



もう、鏡には聖也の姿は映らない。



それでも、目の前の聖也を追いかけた。



ダウンのフードのファーの部分が羽みたいに見える。



天使みたい。



流れてた音楽が止んだ。
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