あの足があがるまでに
家の中に入ると、周りのものは全てきちんと整理されており、かわいらしいパステルカラーの様々なインテリアが飾ってある。いかにもな、‘‘女の子の部屋‘‘だった。

その女性は俺の足にしっぷを貼ってくれて、テーピングまでもしてくれた。

家を出る時にありがとうございましたと告げ、今度恩返しに参りますと言ったところ、女性はひどく慌てた。

「お、恩返しなんていいの!本当に!・・・気にしないで!」

「いや、でも・・・」


なんか納得いかなかったが女性があまりにも拒むので、もう一度ありがとうございましたと言い俺は学校に向かった。

ちなみに、この時はもう1時間目がはじまっていた。
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