逃げた…残ったものは後悔、醜い自分
純〜プロローグ〜
「はい!そこはパスやで!」



『はい!せっちゃん!』



小6……。下手ながらにバスケをしていた。

校庭にある青い空とよく似合うバスケットゴール。

『…高いなあ。』
そう思いながら見上げていた。

このころは純粋にバスケが好きだった。


いつからだろう。
上手くなければバスケをしている意味がないと思い始めたのは…。


誰にも意味なんてないんだよ。
あたしが好きだからしているだけ。



ふと鏡に自分がうつる。
目のまわりは真っ黒。
髪はいたんだ金髪。
傷だらけの体。

…あたしは一体何をしているんだろう。


あのころのあたしはきれかった。
少なくとも今よりかは。



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