秘密なこと
「ぷはっ!!ゲホッゲホッ…」プールから上がり、気管に入ってしまった水を出す。


「え…『LIR』?」


「へ?……………!!!」

《メイクがとれたんだ!!》

慌てて顔を手で隠す。しかし、その手は剥がされてしまった。



「もっとよく見せろよ…。………やっぱり『LIR』だ。」


「は…離してよ…。」


「お前何でブサイクのふりしてんだよ…。」

ビクッ!!手が震え出す。
「…バレるとめんどくさいから。」


「……嘘。まだ何かあるんだろ?手…震えてる。」
そう言って高橋君は私の手を優しく握った。


《何で急に優しくするの…?……けど…安心する。》

「……長くなっちゃうよ?」


「ちゃんと全部聞く。だから辛いことは吐き出せ。」

キーンコーン…
チャイムが鳴っても私達は動かなかった。


「実は…」

ゆっくりと私は話し出す。
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