いつかどこかで…
コーヒー飲んで…二人。寒いからちょっと寄り添った。謙吾が暖房入れてくれながら

『部屋が温まるまで…』

私を抱き締めた。

カップをおいて、キスした。


『理沙…この家にいい思い出作ってくれる?』


『…嫌よ…この家、謙吾と奥さんの…』


唇を塞がれて…何も言えなくなった。


何度もキスして…私のコートをそっと脱がせて…。


『嫌だ。寒い。謙吾、お願い。』


謙吾はコートを戻して…私にコーヒーを持たせた。


『理沙の手が冷たい。…俺が引っ越したらすぐに呼ぶよ。』


『頑張ってこの家に新しい奥さんもらえば?』


『結婚は懲り懲りだよ…理沙ならもらってやるけど?』


苦笑いして…二人でコーヒー飲んだ。


『理沙、泊まれば?ここに』
< 94 / 180 >

この作品をシェア

pagetop