バレンタインの恋
告白
「あ―あ。今年のバレンタインもまぁった一人かぁ。」


「一人ってだけならいいじゃん。
俺なんかどうせ今年も義理チョコしか貰えないんだからよぉ。」


「え、あんた義理貰う当てあるわけ?
いくら義理だからってそんな物好きいるんだぁ。」


「え、お前がくれるんじゃないの?
じゃあ、俺今年義理さえもないのか…。」


「あっはは!!
あんた本当に悲しいねぇ。
しょうがないから今年もあげるよ。」


「まじ?
サンキュー!智ー恵ちゃんっ。」


「調子に乗るな!」


今こうして騒いでるのは同じサークルの
木下 智恵-きのした ちえ-先輩と
秋本 昌吾-あきもと しょうご-先輩。


この部屋にいるのはこの先輩達とあたし松本 奈央-まつもと なお-。


それから…

< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop