からふる・ぱれっと

「筒井先ぱ…」


「春希。」


「あ!」


「…たく、何回間違えばいんだか。」


ハルキが拗ねた口調でそう言った。


「…ごめんね?春希。」


南は上目遣いで謝った。


南はそんなことを素でやってのけるから呆れちまう。


「…悠亜。」


その目に負けたハルキが南にかぶり付く。


南の天然っぷり以上に、ハルキの理性には呆れちまう。


…盛りの時期の雄だから仕方ないが。


「…おいおい、他の客に迷惑だ。イチャつくならいつもの部屋でヤっちまえ。」


「オ、オーナー?!何どさくさに紛れて変なこと言ってんですか!!」


「…悪い。人がいるの忘れてた。」


南が怒るのに対して、ハルキは謝ってきた。


「小せぇことは気にするな。」


苦笑いでそう返した。

.
< 28 / 55 >

この作品をシェア

pagetop