【短】ひこーき雲
「はぁぁぁぁ〜…。

何だよ、もお〜〜!!」


俺はゆっくり彼女に近づいた。


そして

ギュッ…

と抱き締める。


「あの、さ…

俺も好きだよ。」


「……本当に?」


「うん…。」


「脈無いと思ってた…。」


「何で!?」

俺は彼女の顔を見た。


「だって…名前呼んでくれないんだもん。」

………そう言われると呼んでない気が…。


だから、俺はもう一度、
「綾…好きだよ」

と言った。
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