【短】ひこーき雲
彼女が俺に向かってペコリと頭を下げたので、俺も彼女に対して頭を下げた。


彼女は顔を黒板があるらしき方向へ向け、こちらはもう見なかった。



「…目が合った!!よっしゃあ!!」

1人で小さくガッツポーズをしていると、ぞろぞろとクラスの奴らが集まって来て、体育の先生もやって来た。




俺は授業中、チラチラと彼女の方を向いたが、
目が合うことは無かった。
< 5 / 29 >

この作品をシェア

pagetop