キミに真心をこめて

何で返事くれないんだ…。


ベットに横になって、そんな事ばかり考えてしまう。


朝に見た遥らしき人や、夢の中の出来事。


なによりも、あの言葉。


考えれば考えるほど、嫌な妄想が頭の中いっぱいに広がる。


もしかして、遥の身に何かあったんじゃ…!?


『あー…!!駄目だ!!こんなこと考えるのはやめよう。』


思わずベットから起き上がった。そんな俺の目に入ってきたのは、机の下に置いてある小さな段ボール箱。


俺は久しぶりにその段ボール箱を取り出した。


中に入っていたのは、ピンク・青・緑・黄色…色とりどりの手紙。


そぅ、これは全部遥からきた数少ない手紙だ。


俺はその内の一つに手を伸ばすと、久しぶりに封を開けた。


文面からして、引っ越して一番最初に送ってきたやつだ。


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