キミに真心をこめて

食堂に着いたのは、昼休みが始まって十五分後。


案の定、込み合っていて空いている席がなかなか見つからない。


俺たちはやっと見つけた席に座った。


『勇一は何食うんだ??』


『日替わり定食でいいや。今日はコロッケだし。』


『わかった。じゃあ、まとめて買ってくるから待っててな。』


いつも最初に席を取って、あとから片方が食券を買いに行く。


俺は洋平を待っている間、猪股咲季の事を考えていた。


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