不良少女の恋
そこには肩を震わせている女がいた。


「有田実紅を“やれ”ってな ハハッ」

「てめぇ・・・。笑い事じゃねぇんだよ」
私はもう1発殴った。

「お前らどこの族だよ?」


「・・ハァ・・・ハァ ・・・黒雷(こくらい)」

そういうと男はぐったりして倒れた。

黒雷か。絶対つぶす・・・



「○○学校の前で倒れている人がいます。6人です。はい。お願いします。」


「蒼磨・・・。今、救急車呼んだからね」

蒼磨に近寄ってそう言った。


蒼磨は顔以外どこも殴られなくてまたすぐに回復してくれると信じてたんだ。


でも私は甘かったんだね・・・。

私が蒼磨を守ればよかった・・・。
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