なんて素敵なご主人様ァ!?



「だからなによ・・・?」


くしゃとこいつの顔が歪む


(当たり前か・・・)


「いやぁ、大変だなぁ・・・と思って


親がバカみたいに借金作って、それで勝手に死んでお前に借金残して死んでいきやがったんだろ?


だから大変だなぁと思いましてねぇ・・・」



俺は思ったことをそのまま言った


すると林檎は


「だからなんだって言ってんのよ?!あんたには関係ないでしょう?」



(全くもってその通り。)



「あぁ、関係ねぇよ別に。


ただそんなバカな親持つと大変だなと思っただけ。
やっぱり親なんてロクでもねぇのばっかだと再確認も含めて」


ホント親ってイラネ


とか思ってたら



バシャアッッ!!!!!!




「バカなのはあんたの方じゃないのっ?!
謝んなさいよ、あんたがバカだと吐き捨てたうちの親に!!!!

あんたがどうだかなんて知ったこちゃないけどうちの親悪く言うのだけはやめて!!
お父さんとお母さんはそりゃ、すっごいお人好しだった!

けど、いくら騙されたって

笑ってて、人を恨まないお父さんとお母さんが私は大好きだった!!」



ボロボロと林檎の目からは涙が溢れる


俺は心底驚いていて


「謝んなさいよ!!お父さんとお母さんに!!」



(あいつらに引き取られて、水かけられたの初めてだ・・・)
< 23 / 40 >

この作品をシェア

pagetop