最果ての月に吠える
この旅が少しでも彼に変化をもたらしているんだろう。





それがいい方向に向かってくれれば。





私はそう願うばかりだった。





「船酔いは―――気持ち悪くはない?」





「風が気持ちいいよ」





青函トンネルを使わないでフェリーに乗ったのもいい経験になればと思ったからだった。





船にも乗ったことがない彼のためになれば。





全ては私のエゴなのかもしれない。





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