僕らだって恋をする。
俺の隣は誰もいない。

一人席だ。



帰りのホームルームが終わって、カバンに教科書などを詰めていると後ろから


「……『元気王子』が元気無いけど…

どうかしたの?」

と声をかけられた。


振り返るとそこには仲里の姿。


あまり話さないけど……


「別に?元気だけど」


「とか言いつつ、顔死んでるよ」

仲里は俺のほっぺをつねった。


「痛い痛い!!」

俺は手足をバタつかせて抵抗した。


「『元気王子』はそうやって大きな声とか明るい声を出してる方がいいわよ?」

仲里は笑いながら手を離した。


< 102 / 158 >

この作品をシェア

pagetop