僕らだって恋をする。
「でもね、あの…

あそこの棚の上だから、私だとイスを使っても届かなくて…」


「ああ、俺が取るよ。」


「ありがとう!!」

遠藤の顔が明るくなり、笑顔になる。

やっぱり、一緒に来て良かった…。


イスの上に乗って、棚の上からプリントが入っている箱を降ろす。

結構重い…


「あ、大谷君。もらうよ?」

スッと遠藤は手を出して受け取ろうとした。


「いや、これ結構重いから俺が運ぶよ。」

近くにあった机に箱を降ろしてから、自分自身もイスの上から降りる。
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