僕らだって恋をする。

良い親友を持つ俺

「まぁそれは帰りながら…」

俺はそそくさと自分のカバンを取り、廊下に出た。


章斗と陽人も、もちろんカバンを持ってついてくる。

校門を出ると章斗が

「で?何があったんだ?」

と話を始めた。


「……実はさ、俺好きな人がいるんだけど、」


「「そんなことは知ってるんだよ」」

二人の声が重なる。


「……知ってたのか?」


「いいから話を進めろよ」

陽人がニヤニヤしながら言う。


「好きな人に…彼氏がいた。」

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