史上最強の甘々。〜先生〜甘いこと、もっと教えて。
雪夜…先生を……呼び捨て?



「い、いいんですか?」



雪夜先生は、ちらりとわたしを見上げ、小さくうなずいた。


その他愛ない返事の仕方なのに、すごくどきっとする。



「雪……や。」



緊張して、声が裏がえって、恥ずかしい……!


その上。



ドサッ……!


わたしを引っ張って、ソファに沈められてしまう。


さらに、恥ずかしくなった。


上からかぶさるように、身体が重なって……。


冷たい夜を思わせる黒い瞳で、のぞき込んでくるから……。



「やっぱり、先生ってつけとけ――」



えっ……?


わたしは、目をぱちくりした。


ふいっとそらされる視線……。


やっぱり、呼び捨ては嫌でしたか……?


不安げな顔で、雪夜先生をみつめた。



つぃっと、頬をなでられて、びくっとしてしまう。






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