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―プルルルルル

ケータイが鳴った。

時刻は2時30分

全く迷惑な奴だ。

ケータイには奈乃香と表示されてる。

「もしもし奈乃香?」

僕は電話に出た。

『あの私は奈乃香の母です。こんな時間に電話してしまってすいません。奈乃香が…奈乃香がひき逃げされて運ばれてる途中に「隆平君」と言っていたそうなんであなたに電話したのですが…』

「えっ?ひき逃げ?」

『はい…今病院で奈乃香は意識不明で…』

奈乃香の母親の声はすごく震えていた。

『隆平君は奈乃香の彼氏さんですか』

「はい。あのすいません。何病院ですか?」

『中央○×病院です』

「今から行きます。奈乃香…さんに待ててって言っといてください」

僕はチャリのかぎと財布、ケータイをポケットに突っ込みもうダッシュで家を飛び出した。

無我夢中でチャリを飛ばした。



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