会いたいと思ったから
「え、逆に知り合い?」
加瀬さんが、さらに不思議そうに聞いたので、ここに行き着くまでの一部始終を、簡単に説明した。
「なるほどね~。あ、ちなみに俺達はお知り合いだよ」
加瀬さんが言うには、2人は大学院の一個下の後輩で、同じサークルに属しているとのこと。
加瀬さんって…大学院生だったんだ…
「えっ!純一郎と同じサークル?!」
風花が、何かを思い出したように言った。
「…というか、加瀬さんがこの子の彼氏なんて…もったいないよ、加瀬さんには」
落胆している日下部さんを気にすることなく、その一言を発した。
「パラワー研究部?!」