2つにわれたチョコレート【完】

ゆずれない




手をつないだまま、教室にはいった。



ひやかしの声が、耳に届く。



爽哉の、あたしとつないでる手の力が強くなった。



離すつもりはなさそう。



「あたし、ここだ」


「離れたな」



席を確認して、座る。



爽哉は、あたしの二つ前。



ちょっとだけ、ほっとした。




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