はちみつラバーズ
04 きみに伝えたいこと




亜紀の部活が終わるまで待つ教室を、亜紀のクラスの隣の空き教室にして1週間がたった時だ。



「壱成くん」


「んー」


「壱成くん」


「…わ、」



太陽が沈みはじめ、心地よい夕暮れ時、やはりいつものように隅の方でうずくまって寝ていたら、肩を叩かれた。



ゆっくり顔をあげたら、なんとかちゃん(…また名前忘れた。リエちゃん?リカちゃん?なんだっけか?)がいた。


うっすら笑みを浮かべて、びっくりした、とあくまでも偶然を装いながら俺と接する彼女。



それにしても、よくここがわかったな。






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