たったひとりの王子様 [完]



あたしたちは、そっと立ちあがる。


ゆっくりとその場から離れた。



「峰岸……もしフラれても、俺がいること覚えとけよっ」



金井くんが見えなくなる瞬間、心に届いたメッセージ。


金井くんの、告白。


前いわれたときよりも、心に響いた。



「俺はフラねぇから安心しろよっ」



由宇も叫んで、教室に戻った…。
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