たったひとりの王子様 [完]



明美の顔がみたくて…ちらりと見たら、目があった。


なんで? っていうような目をしてて…。


どうでもよくなったんだと思う。


明美に…知られるのが、どうでも…よくなった。


そんなこと、これまではありえなかったことだけど。




いろいろ聞かれて…説明したほうがいいんじゃねぇか、ってさすがに思った。


明美の手をつかんで、浩之を呼んで

屋上まで。




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