SWEET CAFE
「お疲れ様でしたー」

終業の時刻と共に、同僚たちは足早に帰っていく。いつもと何もかわらない光景。ふと窓の外をみると、昨日と変わらない外の景色があった。



昨日の私は、久々に彼に会えるのが楽しみでこの終業の時間が待ち遠しくて仕方がなかった。時間がくると誰よりも先に会社を出たような気がする。
今日の私がこんな気持ちで外を眺めるなんて考えもしなかったな…


今は、仕事をしているほうが余計なことを考えなくて済むから楽、なんて思っている。

なんか、ちょっと笑えた。

「青山ー?まだいたのか?」

呼びかけられて振り返ると部長がいた。


「あっ、はい。今帰るところです。部長は?」


「俺は明日の会議の準備。ちゃんとしねーと重役たちがうっせーからな」
と言って、資料らしきものをちらっとみせて、悪戯っ子のように笑った。



かっこいいのに、どうして部長は結婚しないんだろうな。彼女とか、いないのかな。

頭ではそんなことを考えながら「大変ですね」といって私も笑った。


「まぁな。もう外も暗いから、気ぃーつけて帰れよ」
「はい、ありがとうございます」


私はバッグをもって、会社をあとにした。
< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

夏の終わりとアキノソラ
咲吏/著

総文字数/20,754

恋愛(その他)45ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
終わりがくると 必ず始まりがあって でも始まりがあると 必ず終わりもくる ずっと続くものなんてない そう思っていた

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop