出席番号1番
【テスト返却2】(紗良視線)
「相藤」
「はい」
担任から解答用紙と結果を受け取る。
現代文 100点
古典 100点
数学Ⅱ 100点
数学B 100点
日本史 100点
倫理 100点
英語Ⅱ 100点
ライティング 100点
生物 100点
物理 100点
平均 100点
「…………。」
瑛斗の勉強をみてた時間を取り戻すために今までより勉強をした。
当然の結果。
別に驚くことでもない。
「成績優秀者の順位表はいつも通り掲示板に貼ってあるから見ておくように」
テスト問題の難易度はクラスによって格段に違うため、上位100人が張り出される順位表には体力馬鹿クラスの生徒が上位にくることが稀にある。
そして生徒によって受ける教科の数が違うため総合点ではなく、平均点で順位が付けられる。
それでも、1~3組の中から上位に入るなんてことは滅多にない。
それでも一度見に行くと
「………………瑛斗が、27位?」
314人中27位。
「紗良ーッ!」
「瑛斗」
「俺やべぇ!紗良はもっとやべぇ!」
「……………。」
少し呆れて目を細めた。
なんてボキャブラリーのない感動なんだろう。
……必死さは伝わってくるけど、とても27位の人の台詞とは思えない。
「まじ紗良がいてくれてよかった!」
「…………」
「いやーもう俺感動でテンション上がりっぱなしだから!」
「………そう」
瑛斗のクラスのテストは公式さえわかれば中学生でも解ける問題しか出題されない。
そして、それを私が教えたんだから27位くらい当たり前と言ったら当たり前。
あえて言うなら。私の言ったことを無理があってもちゃんと熟した瑛斗の努力。
伊達に全国常連のバスケ部エースをやってるわけじゃない。根性と意地は並じゃない。
「まじ感謝!」
そんな手放しに喜ぶ瑛斗を見て、
…私も嬉しくなった。
んなことは、なんか気恥ずかしいから……絶対言わないけど。