ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

☆☆☆☆☆☆☆


あれから3ヶ月後。

菫の夢は正夢になった。


親族だけの小さな結婚式。

私が弾くピアノに、お兄ちゃんが手を添えて。

久しぶりの連弾が、とっても懐かしくて、嬉しくて、涙ぐんでしまった。



「裕香の音、随分変わったな」


「うん、幸せオーラが出てるでしょ?」


「そうそう、華やかで優美な演奏になった」



そんな私達を微笑ましく眺めているのは、お父さんとお母さん。

コウさんの事、認めてくれてありがとう。

やっぱり、私が尊敬する両親だったよ。

この家で育ったことは、とても幸せだったって、誇りに思う。

私も、そんな家庭を作れたらいいな。


コウさんと2人でだったら、きっとできるよね?



私達が奏でるメロディは、きっと天国のコウさんのご両親にも届いているはず。

『愛の挨拶』を弾きながら、私も心の中で挨拶をする。




『私達、必ず幸せになります。

どうか見守っていて下さい』と。



【完】

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