ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
「これから、どこへ向かうんですか?」
まっすぐ前を向いたままのコウさんに、声を掛ける。
「それはもちろん、裕香と2時間休憩できるところ……」
「降りますっ!!」
ついさっきまで、仕事一筋な顔で勤務していたパーサーと同じ表情、同じ声でそんな話をするなんて!
最後まで喋らせなかった。
「つれないなぁ。ま、冗談だけどさ。
俺のなんちゃって家族サービスに付き合って欲しい」
……?
コウさんのご家族はいないはず。
となると『なんちゃって家族』って、もしかしたら。
私が行ってもいいのかな?