花嫁と咎人

―――…

そして丁度夜明け頃だろうか。


フレッドは森の奥の空から、こちらに向かう何かを見つけた。

大きな翼、太陽に照らされてそこだけが黒いシルエットになっている。


「…まさか、」


するとその時、オーウェンが目を覚ました。

彼もまたフレッドと同じ方向を見て息を呑む。


飛んでくるソレ。

太陽を纏ったかのようなその姿は、まさしく。




















「―…鷲だ。」











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