ブラック or ホワイト
ガチャ…
私がドアを開けると━━━
鬼下刑事。
「あんた…その荷物は…」
鬼下刑事は険しい顔をしながら言う。
「東京に戻ろうと思って…」
「彩…」
私の言葉を聞いた敬太は
再び私の腕を掴む。
私はその手を振りほどいた。
「あんたバカか!このままでいいのか!」
鬼下刑事は声を上げた。
「真実は…金田さんが話してくれます。」
「コレを見ろ…。あんた、昨日俺に頼んだよな。あの事について調べてほしいと。その結果がこれだ。」
鬼下刑事に資料を突き付けられる。
私は、その資料に目を通した。