ブラック or ホワイト



「敬太君も、犯人に…」

「そ…んな」

塚原さんと大倉さんは、お互いを見合せながら言う。
大広間には緩やかなBGMが流れる━━━…


「それでは、1つずつ事件を解決していきましょう。まずは、星斗君がいなくなった事件についてです。」
金田さんはそう言って全員の顔を見た。


「星…斗…」
奈央子さんは顔を覆い、泣いている。


「奈央子さん…大丈夫です。星斗君は無事ですよ。」

「…良かっ…た」

奈央子さんは、金田さんの言葉を聞くとドサッと椅子に座り込んだ。

一呼吸おいて、金田さんが話す。

「では、星斗君の身に一体何が起こったのか…。
星斗君がいなくなったのは4月3日の17時30分〜18時の間です。
この時、ペンションにいた人達は森さん以外全員自室にいたと鬼下刑事から聞いております。」



< 287 / 427 >

この作品をシェア

pagetop