ブラック or ホワイト



たくさんの鍵をポケットでジャラジャラさせながら現れた鬼下刑事。

寒さの影響なのか…
鬼下刑事の声はかすれていて、いつもより低い声だった。




「今日はこの冬1番の寒さらしい。ほら、早く車乗れ…」

ガチャ…

車の助手席のドアを開けてくれる鬼下刑事。
意外にもとっても紳士的。


「ありがとうございます。」

車に乗り込むと、
暖かい空気が流れていた。

どうやら、車は暖められていたようで。


鬼下刑事も車に乗り込むと、車はゆっくりと走り出す━━━…




「ところで、鬼下刑事…
私を連れていきたい場所ってどこなんですか?」


私は、車を運転する鬼下刑事の横顔を見ながら訊ねる。



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