蜜蜂
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「何諦めてんの、らしくねぇなぁ。俺にあげないって言ったんだから、最後まで頑張れよ。」


そして、今度は平手で背中を叩いてきた。
俺は机に押し潰され、うめき声を上げる。


「あがけよ少年。」


ヒカリはすごく楽しそうにそんなことを言いながら、手を振って出ていってしまった。
その後ろ姿を見えなくなるまで見つめて、思う。

何故俺の親友二人は、こうも行動的なアドバイスをしてくるのだろうか。

自分たちは行動的にならないくせに、俺には楽しそうに命令してさ。
俺を何だと思ってるのだろうか。
というか、あいつらのほうは結局どうなったんだ。
まぁ、俺のこと思って言ってるのはわかってるから、本人たちには愚痴らないけど。


「…てか、杏花どこにいるか知らないんですけど……。」


小さな独り言を呟いて、また机に突っ伏した。




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