瞳の中には君が居て


さっきの出来事ですっかりやる気をなくしたあたしはカバンを教室に置くと、サボるために屋上へ向かった。


つまらない。
学校も家もすべて。

ともだちなんていらない

そんなの、上辺だけ。
そんなもの―…


いらないよ。



あたしは上履きをきちんとはくと、屋上へいそいだ。


ガシャン…


重たい扉を開けると、そこにはこの町全体を見渡せる景色が待っていた。


……町―…?
町じゃない。


ここは東京じゃない。


ドがつくほどの田舎、島なんだ―…




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