If not...




「わかったわ。さっきの願いを叶えてあげる。」




「本当!?」




サーシャの顔がパァっと輝く。




1度だけでいい。

イールに会えるなら…





「ただし、願いの内1つは叶わないわ。」




「どういう…こと?」




「どれか1つを犠牲にするということ。全ての願いを叶えることはできないの。」




「そんな…。」





どうしよう。

どれも大切な願いだ。




そんな時、ホープが今まさに思い出したような声音で話す。




「そうそう。戦争を終わらせるという願いと、地雷を無くすという願いは除外してね。」




「えっ?どうして?」




それは絶対に叶えたかったのに。

私みたいな犠牲者を、これ以上増やさない為にも…




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