MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜


初めはそれはないよーって言ってたんだけど、日が経つにつれて、冷やかされる一方。


それだけでも、わたしと響の会話はグンと減ったのに、からかわれたわたしは恥ずかしくもなって……。


響がいる前で言ってしまったんだ。


――響と付き合ってるなんて冗談言わないでよ! ただ、暇つぶしに一緒にいただけだよ!


本当に、響が教室にいること、知らなくて……。


言った後に目があって、響がものすごく淋しそうな顔をしたのが分かった。


だけど、わたしは否定する事もできず……。


響もわたしに言ったんだ。


――こんなわがままな奴、オレから位さげだっつーの! 本当、迷惑。




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