霊感
第3章

火事

自宅が火災ににあった。

私は2歳半くらい。


後から聞くと正月だった。


おばーちゃんとおじさんおばさん達は、里帰中。



玄関で
母と二人で祖母達を見送っていると

「おいっ」

とじーちゃんがきて
祖母がふりかえった。



私が大人になって
祖母から聞いた話では

祖母がでかけるときに声をかけたのはこれが最初で最後だった。



一度も見送ったことのない祖父が
もう決めていたのかもしれない。


用がないなら
声をかけなければいいのにと言われていた。




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