王子様はご主人様!?


ノロケ!?



あたしのこの悩みのどこがノロケっ!?


「朝からこんなノロケを聞かされるあたしの身にもなってよ〜」



全く…と言いながら、あからさまにため息を吐いた



「で?輝くんがドキドキしてないと?」


「……ん」



さすがあたしの親友!!



ちゃんと相談にのってくれるではないかっ!



「ん〜、付き合ってまだ2週間でしょ?ドキドキしないわけじゃないと思うけど。」



「……だよね。」



実際まだあたしは輝のキスにドキドキだし。


全然慣れない……



ってか慣れる日は来るのか?




「じゃあさ、こんなのは?」


「えっ…?」



「――…コソコソッ」



「……マジ?」



耳元で囁かれた提案に、あたしは苦い顔を浮かべた



「マジだって♪俺様な男にもきっと通用するっ!」



いやいや。俺様関係ないのでは?



唯には輝と付き合い始めた日に、全てを話した



最初は「あの輝くんが俺様なんてあり得な〜い」と言って笑っていたが……



次の日に招待した生徒会室で、輝が本性のまま話してしまい、唯は少しの間思考が停止してたみたい(笑)




「とにかく試すだけ試してみなよ♪」




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