さらに数日が経過した。

部屋のレイアウトが変わることも無くなり、封筒もあれ以来来ていない。
パトロールしてくれている警察官のおじさんも特に不審な人物は見当たらないと教えてくれた。



その夜、布団に入って眠りにつこうとしたその時、そいつはやってきた。
「今からお前を殺す」


余りにも明確に聞こえたソレは頭の中に響いた。

慌てて部屋の中を見渡すが、当然自分以外に人など見当たらない。

「こっちだよ」

世界が反転する。回転している。見慣れた天井が歪んでいく。そして、眠りに深い眠りに堕ちる。




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